倉吉市について
コンテスト応募作品の制作における参考資料としてご活用ください。
概要
倉吉市は、鳥取県中部に位置する人口約5万人の町です。
町の中心部には江戸末期から昭和の建物が多く残っており、日本の懐かしい雰囲気が漂う町です。
▼弁天参道(べんてんさんどう)
鳥取県中部は温泉地が集まるエリアです。倉吉市内には関金温泉、近隣の町には三朝温泉、はわい温泉・東郷温泉など多種多様な温泉地に囲まれています。
南側の山間部の関金エリアには、旧国鉄倉吉線の廃線跡が残っており、メディアで日本一美しい廃線跡と紹介され、多くの観光客が訪れています。
2025年3月30日には、日本国内ではほぼ最後となる県立美術館が開館します。
市内では、美術や創作に関する関心が日に日に高まっています。
歴史や伝説
倉吉市のあるエリアは、奈良平安時代には国庁が置かれ伯耆国の中心でした。江戸時代には、古来より伝わる鍛冶の技術を活用した「稲扱き千歯」の生産が盛んになり、全国シェア1位の販売量を誇ったと言われ、商人の町として栄えました。
平安時代には、天下五剣の一振りで酒呑童子を斬った「童子切安綱」の刀鍛冶「大原安綱」、平家の宝刀「抜丸」の刀鍛冶「大原真守」が居住していたといわれ、昭和まで「たたら製鉄」や鍛冶が盛んでした。
倉吉市の中心に位置する打吹山中腹には、古来より巨大絵馬の奉納が頻繁に行われた「長谷寺」が鎮座し、平安の絵師「巨勢金岡」が描いたといわれる白馬の絵馬が納められています。伝説では、この白馬が夜な夜な寺を抜け出したといわれています。
江戸初期に房総里見家最後の当主が千葉から移され、倉吉の地で亡くなりました。殉死した八人の家臣は「八賢士」と呼ばれ、八犬伝における八犬士のモデルになったといわれています。
▼八賢士の紙あかり(赤瓦一号館内)
特産品
鳥取県中部では、ラーメンといえば牛の骨をダシにした「牛骨ラーメン」です。
牛骨独特の甘みと香ばしさのあるあっさりとしたラーメンで市民に長年愛されています。
鳥取県中部では、梨やスイカといったフルーツ、カニをはじめとする海産物も多くとれ、食材の豊富さと新鮮さでは全国随一です。
倉吉では江戸時代から木綿が特産品として生産されていました。
特に、複雑で精巧な花・鳥・山・水の絵かすりの模様が特徴の「倉吉絣(くらよしがすり)」は人気を博しました。
ポップカルチャーの町
倉吉市は、2014年の株式会社グッドスマイルカンパニーのフィギュア工場開設以来、アニメやゲーム、マンガといったポップカルチャーを活用した町づくりを行っています。
町なかには、ゲームやアニメ、ご当地Vtuberなどの等身大パネルを多くの場所で見かけることができ、全国から多くのファンが訪れてくれています。
株式会社グッドスマイルカンパニーの工場誘致をきっかけに、フィギュアの博物館がオープン、町なかにもフィギュアが多く展示されています。
2024年には、バーチャル空間でのソーシャルアプリ「VRChat」上に、「バーチャル倉吉ワールド」を公開。メタバースを通した交流、デジタルクリエイター育成にも力を入れ始めています。
2年ほど前より、同人作品即売会やコスプレイベントも頻繁に開かれ、個人での創作活動の芽も育ち始めています。