倉吉の民工藝をたどる

世代を超えて受け継がれる、暮らしの知恵と美意識。
倉吉は倉吉絣などの江戸時代から続く工芸の伝統があり、民藝運動の創始者・柳宗悦や板画家・棟方志功らが訪れて伊藤宝城(本名・博)や長谷川富三郎らと交流するなど民藝運動とも深いかかわりを持っていました。地域に根付いた民藝を巡るコース。
COCOROSTORE
鳥取の手仕事を買い求めるならここで
地元窯元の器や玩具、木工芸、布・革製品、包丁、日用品など店主がセレクトした鳥取の手仕事品が並ぶ。
それぞれの商品は使い方から手入れの方法まで店主が一つ一つ丁寧に答えてくれる。
- 住 所
- 倉吉市魚町2516
- 電話番号
- 0858-22-3526
- 営業時間
- 10:00〜17:00
- 定休日
- 月・火曜日(週によって日曜休みあり)
徒歩2分
倉吉ふるさと工芸館
江戸時代から大切に受け継がれる藍の織物
江戸時代から木綿が特産品として生産された倉吉の地で、稲嶋大助が花、鳥、山、水の絵かすりを折り始め「倉吉絣(かすり)」として普及させた。
白壁土蔵群にある倉吉ふるさと工芸館では、倉吉の伝統工芸品で絵をそのまま織り込んだような複雑で精巧な模様が特徴の「倉吉絣」を展示販売。
機織りの見学や体験もできる。
- 住 所
- 倉吉市東仲町2606
- 電話番号
- 0858-23-2255
- 営業時間
- 10:00~16:00
- 定休日
- 水・金曜、年末年始
徒歩2分
民芸TAKAKI(土蔵そば)
かつて倉吉の芸術家たちが集った民芸と蕎麦の店
地元を愛した写真家で陶芸、墨彩画、書など幅広い分野で活躍した高木啓太郎ゆかりのお店。大正期に建てられた歴史ある土蔵内の至る所には様々な民芸品が飾られており、1階は鳥取の各種民芸品を扱う民芸店、中2階には貴重な郷土玩具を展示。古くから伝わる鳥取の手仕事に触れることができる。
土蔵そばは民芸TAKAKI2階にあり、芸術家たちのサロンとして開いたのが土蔵そばで、濃いめのだしでいただくそばがおいしい。
- 住 所
- 倉吉市新町1丁目2429-5
- 電話番号
- 0858-23-1821
- 営業時間
-
民芸TAKAKI 10:00~17:00
土蔵そば 11:00〜15:00(14:45 LO)
- 定休日
- 木曜
徒歩6分
喜太亭 万よし
棟方志功が命名した割烹店
和食と寿司の店「喜太亭万よし」は、長谷川富三郎と親交がありたびたび倉吉を訪れた棟方志功ゆかりの店。「喜太亭」と命名したのも棟方で、店を訪れた際「来たでえ、来たでえ」と言ったことから名づけられたという。店内には二人の作品をはじめ多くの美術品が置かれている。
- 住 所
- 倉吉市仲ノ町766
- 電話番号
- 0858-22-2778
- 営業時間
- 11:30~14:00、17:30~21:00(日曜夜は予約のみ)
- 定休日
- 月曜
徒歩5分
旧牧田家住宅(倉吉淀屋)
倉吉に残る最古の町家建物を見学
江戸時代、大阪で繁栄を極めた豪商・淀屋。その淀屋と密接な関係を持ったとされるのが屋号を「淀屋」と称した牧田家で、その住宅のうち主屋は1760年建築の、市内に現存する最古の町家建物。数寄屋風の広い座敷を持つ付属屋など、江戸時代の倉吉商人の繁栄ぶりをうかがわせる。
※入館無料
- 住 所
- 倉吉市東岩倉町2280-3
- 電話番号
- 0858-23-0165
- 開館時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 木曜、年末年始(12月29日~1月3日)
徒歩20分
小川氏庭園 環翠園 ※要予約
数々の芸術家たちが訪れた県内屈指の規模を誇る近代庭園
池泉回遊式庭園で知られる環翠園には南山荘という茶亭がある。ここが庭園鑑賞の中心で、往時には著名な文化人・政財界人が招かれて盛大な茶会が開かれた。建物それ自体が貴重な文化遺産だが、小川氏が収集した貴重な絵画、彫刻、茶道具などの一部が展示され、これらも見もの。民藝運動をリードした河井寛次郎やバーナード・リーチの陶芸品、南山荘で暮らしたこともある日本画家の菅楯彦の作品も残る。
- 住 所
- 倉吉市河原町 3030-12
- 電話番号
- 0858-27-0190
- 開園時間
- 事前予約制 9:30~11:00/11:00~12:30/12:30~14:00/14:00~15:30/15:30~17:00の5部制 1日5組限定 / 1組10名様まで
- 休園日
- 月~木曜日、【庭園整備期間】冬季(1月、2月)、夏季(7月、8月)、年末年始