前田寛治
◆前田寛治(まえたかんじ)
1896~1930年、鳥取県北条町(現 北栄町)出身
1921年、東京美術学校(現 東京藝術大学美術部)西洋画科を卒業、翌年パリに留学。クールベ、マネ、セザンヌなどを通して写実絵画を研究。
帰国後、「J.C嬢の像」(1925年)の帝国美術院美術展覧会特選で画壇デビュー。1926年には留学時代の仲間と「1930年協会」を結成し、野心的な作品を精力的に発表するなど後進に大きな影響を与えた。
その後も帝展を中心に活躍したが、病により33歳6ヶ月で夭折。
前田寛治を顕彰する「前田寛治大賞展」は次代を担う実力洋画家の全国規模の指名公募展で、2018年には第10回を迎えた。
(画像提供/倉吉博物館)